失敗作少女

わたしは漫画の東京卍リベンジャーズは好きだがアニメのそれはあまり好きではない。知人と一緒に毎週アマゾンプライムで視聴しているが、演出や緊張感などが無視された出来だと思う。なんというか陳腐なのだ。だからわたしは誰かに東京卍リベンジャーズを薦めるときには(「とりあえずアニメ見てみます」という人にも対して)「アニメは出来があまりよくないのでできれば原作を読んでください」と言うようにしている。

さて、昨夜見たアニリベは「血のハロウィン」というひとつの章の節目となる大事なシーンがあった。重要な登場人物が死んでしまうという悲しい回であった。見ていたのがアニメの出来がよくないと思っている人物と一緒だったせいかなんなのか、これがちっとも泣けなくて、これではまるで薄情な人間ではないかと内心焦った。わたしがフォローしている人の中には、そのシーンを目に焼き付けることが困難といった人もいたからだ。

例えばお葬式で「泣いた」からいい人で、「泣いてない」から冷たい人、みたいな例があるが、実はそうじゃない。「泣いてない」人はそのとき「泣かなかった」だけで一人きりの部屋の中で号泣しているのかもしれないし、「泣いた」「泣かない」なんてものはその程度のものでいいのだ。つまり、わたしは悪くない。

話は戻るが、原作を既に読んでいるので彼が死ぬことはわかっていた。だがペヤングは?ペヤングはどうなる?死んだ彼の代名詞とも言えるペヤング。彼が慕っていた後輩といつも半分個していたペヤング。それが大人の都合で「カップ焼きそば」などに置き換わってしまったら…そちらの方がわたしにとって一大事だ。

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最早アニメの出来のグダグダさにそんなことも忘れつつ、それでもどうにかこうにか話は進む。そんな中わたしの耳に飛び込んできたのは、

ペヤング食いてぇな』

ペヤング言った!本当にペヤングさん使用許可を出して頂きありがとうございます!その瞬間そんな気持ちでいっぱいになった。ここでペヤング言う、言わない問題は非常に重要なのだ。アニメのクライマックスに合わせて気分は最高潮だった。

まあわたしペヤング食べたことないんだけどね☆