創作意欲がすっかりなくなり、テキストサイトも消えてしまったので、残っている小説が少ない。 まともに読めそうなもの(どれも二次創作な時点で黒歴史なのだろうけど)は、このはてなブログに置いてあるものくらいだ。 最近は巷で人気のタピオカと、巷でおそ…

人っ子一人いない炎天下。敢えて影を避けるようにして、チリチリと水分を揮発する真昼の太陽の真下に、彼はいた。 なにをしているのかと思えば、生きているのかそうでないのか。黒塗りの学ランに身を包み、ひっくり返った蝉を誰よりも真剣に、一心不乱に木の…

「わたし、貴方のことが大嫌い」 そう、眉根を寄せる彼女の髪を、彼女の嫌うこの俺が洗うというのはさぞかし可笑しなことだろう。 如何にも水攻めに適した防水仕様の拷問部屋（芸のない言い方をすれば浴室だが）で、バスタブに半身を浸からせ、小一時間ほど…